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片面型枠

重要度:未設定です
分類名:
追加日: 2023/6/6

建設現場でよく使われる「型枠」は、コンクリートを打設するときの“枠”のことです。
通常は、両面に型枠を立てて、そこにコンクリートを流し込んで固めますが、
「片面型枠」は片方にしか型枠を立てられないときに使う方法です。

 片面型枠の例 
     用途                   説明 
  地中梁の立ち上がり     片側が土や壁で囲まれていて、もう片側しか型枠が組めないとき
  壁際・擁壁工事       隣地ギリギリや構造的に片面しかスペースがない場合
  基礎の立上り外周      外部に型枠が設置できないときなど

 特徴と違い(両面型枠との比較)
  ・片面型枠         
   型枠の設置     :一方のみ
   コンクリートの圧力 :片側のみで受けるため強度が必要
   セパレータ     :なし(つなげられない)
   支保工       :大がかりな控え(支え)が必要

  ・両面型枠
   型枠の設置     :両側に設置可能        
   コンクリートの圧力 :両側で均等に受ける  
   セパレーター    :あり(引っ張り金物で両面をつなぐ)
   支保工       :比較的簡単

 片面型枠で重要なポイント
  ① 支保工(控え)の計画
   → コンクリート打設時に強い圧力がかかるので、片面型枠はとにかく「倒れ防止」が命!
   → 鋼製のサポート材や、足元のアンカー止めなどがしっかりされているか要確認。

  ② コンクリート打設スピード
   → 一気に打つと型枠に大きな負荷がかかって崩れる危険あり。
   → ゆっくり段階的に打設するなど、施工管理が大事。

  ③ 型枠の剛性(がっしりした組み方)
   → セパレーターが使えないので、枠材やつなぎ方に強度が求められます。
   → ベニヤの厚み、桟木(さんぎ)や鋼材のサイズなども重要。

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