ウォーターハンマー

ウォーターハンマーとは、配管内の水流が急に止まることによって発生する
圧力波のことです。
水道や配管システムにおいて、バルブを急激に閉じたり、
水流を急に変えたりした際に、配管内で発生する衝撃波です。
この衝撃波が配管に伝わり、騒音や振動を引き起こすことがあります。
ウォーターハンマーは、配管や設備に悪影響を及ぼし、
最終的には故障や破損を招くことがあります。
特徴
・急激な圧力変化:
ウォーターハンマーは、水流を急に止めることによって
配管内で生じる急激な圧力変化によって発生します。
これにより、配管が揺れたり、音が発生したりします。
・音と振動:
特にウォーターハンマーが発生した際には、「ドンドン」という音や、
配管の振動が感じられることがあります。
これが続くと、配管にダメージを与える可能性があります。
・衝撃波の伝播:
衝撃波は水道システム全体に広がり、配管の接続部分やバルブ、
フィッティングなどにダメージを与える原因となります。
重要ポイント
・予防策が重要:
ウォーターハンマーを予防するためには、
配管の設計段階から適切な方法を取る必要があります。
特にバルブを急激に閉じないようにしたり、
サスペンションを適切に設置することで、
ウォーターハンマーを防ぐことができます。
・ダンパーの設置:
ウォーターハンマーを軽減するために、
専用のダンパーやアキュムレータを配管システムに取り付けることが有効です。
これにより、圧力の変動を緩和することができます。
・配管の点検:
定期的に配管システムを点検し、
ウォーターハンマーの兆候がないか確認することが大切です。
早期に発見して対策を講じることで、大きな問題を未然に防ぐことができます。
現場管理における重要性
現場監督として、ウォーターハンマーは配管設計や施工において非常に重要な問題です。
ウォーターハンマーが発生すると、配管の破損や故障、さらには水漏れの原因となり、
修理や交換のためのコストがかかります。
また、施工時にウォーターハンマー対策を講じておくことで、
将来的なトラブルを避けることができ、現場の効率性を高めることにもつながります。
現場監督は、ウォーターハンマーを防ぐために適切な配管材や配管設計を選定し、
施工の際に細心の注意を払うことが求められます。
関連用語
・水撃:
ウォーターハンマーの別名で、
急激な水流の停止によって生じる衝撃波を指します。
・配管ダンパー:
ウォーターハンマーを抑制するために使用される装置。
水流の急激な変化を緩和します。
・アキュムレータ:
配管システム内の圧力変動を吸収する装置。
ウォーターハンマーの防止に役立ちます。