暖色とは、視覚的に暖かさや温もりを感じさせる色のことを指します。
主に、赤、オレンジ、黄色などの色調がこれに該当します。
これらの色は、空間に親しみやすさや快適さを与え、
心理的にも温かみを感じさせる特徴があります。
建築や内装において、暖色は特にリビングルームや寝室など、
居心地の良い空間作りに活用されます。

特徴
　・温かみを感じさせる:
　　暖色は、視覚的に温かさを感じさせるため、
　　寒い季節の部屋に使用することで、居心地の良さや安心感を増すことができます。

　・活気とエネルギーを演出:
　　赤やオレンジなどの暖色は、エネルギーや活力を感じさせるため、
　　特に活動的な場所に適しています。
　　例えば、食堂やオフィスの内装に使うことで、活発で明るい雰囲気を作り出せます。

　・注意を引く:
　　暖色は強い視覚的インパクトを持ち、注意を引きやすい特徴があります。
　　特に目立たせたい場所や、強調したい部分に適用することが効果的です。

重要ポイント
　・空間に与える影響:
　　暖色を多く使うと、部屋が狭く感じられることがあります。
　　特に小さな部屋や天井が低い場所で使用する際には、
　　バランスに注意する必要があります。
　　現場監督は、空間の広さや目的に合わせて適切に色を選定することが求められます。

　・調和の取れた色の組み合わせ:
　　暖色を使う際には、他の色との調和が重要です。
　　例えば、強い赤やオレンジを使いすぎると、空間が落ち着かなくなり、
　　視覚的に不快になる可能性があります。
　　中和色や冷色と組み合わせることで、バランスの取れた空間が作れます。

　・適切な空間での使用:
　　暖色はその特性から、リビングやダイニングなどの
　　「人が集まる場所」に使用するのが適しています。
　　一方で、静寂や集中を必要とする場所（例えばオフィスや寝室）では、
　　過度に暖色を使用しない方が良い場合もあります。

現場管理における重要性
　現場監督としては、暖色が与える空間の心理的な影響を考慮することが大切です。
　特に、施工前にクライアントと色の選定について十分に話し合い、
　暖色がもたらす効果を理解した上で選定することが必要です。
　また、暖色を使用することで、空間の広さや人々の動きに
　どのような影響を与えるかを予測して、設計に取り入れることも大切です。

関連用語
　・冷色:
　　暖色に対して、青や緑、紫などの色調を冷色と言います。
　　冷色は落ち着きや静寂感を与えるため、
　　リラックスを重視する空間に向いています。

　・色温度:
　　色の温かさを測る尺度で、暖色系は高い色温度（温かい色）を持っています。
　　これを照明の選定にも活用できます。

　・インテリアデザイン:
　　暖色はインテリアデザインの中で、特に空間の雰囲気や目的に合わせた
　　色選びが求められます。