**簡易消火器具**は、火災の初期段階で使用される小型の消火器具を指します。
一般的に手軽に持ち運びできる形状で、操作が簡単なものが多く、
建設現場や日常生活で使用されます。
現場の火災リスクを最小限に抑えるために、現場管理者として必須の備品の一つです。

特徴
　・携帯性
　　軽量で持ち運びが容易なため、火災が発生した場所に迅速に対応できます。

　・簡単操作
　　操作方法がシンプルで、専門知識がなくても使える設計になっています。

　・即効性
　　初期消火に特化しており、少量の火災を短時間で抑えることが可能です。

　・多様な種類
　　水系、粉末系、泡系、炭酸ガス系など、
　　火災の種類に応じて適切な選択ができます。

現場監督としての重要ポイント
　・設置場所の確認
　　簡易消火器具は現場の要所に設置し、火災が発生した際に
　　即座に使用できる状態にすることが重要です。

　・点検と管理
　　消火器具は消耗品であり、
　　使用期限や破損がないか定期的に確認する必要があります。
　　定期点検の実施を徹底してください。

　・従業員への教育
　　作業員全員が正しい使用方法を理解していることが重要です。
　　安全講習で取り扱い方法を指導しましょう。

　・適切な種類の選定
　　火災のリスクに応じて、適切な消火器具を選択してください。
　　油火災の場合は泡系、電気火災には炭酸ガス系が有効です。

　・予備の準備
　　現場の規模に応じて、予備の簡易消火器具を用意することで、
　　緊急時の対応力を高めます。

現場管理における重要性
　建設現場では、溶接作業や電気設備の不備による火災のリスクが高いため、
　簡易消火器具の設置は火災安全管理の基本です。
　万が一の火災発生時に迅速な対応ができる環境を整えることは、作業員の命を守り、
　現場全体の安全を確保する上で欠かせません。

関連用語
　・火災報知器：火災の早期発見を目的とした装置。

　・消火栓：大規模な火災に対応するための設備。

　・防火管理：建物や現場の火災対策を管理する業務。

　・避難経路：火災時に安全に退避するための経路。

　・安全講習：火災対策を含めた現場安全教育。