脇息は、主に伝統的な和室や茶室の設え（しつらえ）に用いられる道具で、
座っている人が肘を掛けて体を支えるための家具です。
その名の通り「脇で息をつく」という用途から由来しています。
建築においては、和室のデザインや内装の一部として登場することが多く、
空間全体の雰囲気を調和させるアイテムとして重要です。

特徴
　・和室に特化した家具
　　主に茶室や伝統的な和室に用いられ、
　　空間の雰囲気を高める役割を持っています。

　・装飾性と機能性の両立
　　装飾品としての美しさだけでなく、肘掛けとしての機能も持ち合わせています。

　・多様な素材とデザイン
　　木材を中心に、竹や漆塗りなど、
　　伝統工芸が反映された素材やデザインが特徴的です。

重要ポイント
　・選定の際の注意点
　　和室の内装デザインや用途に合った脇息を選ぶことが重要です。
　　茶室の場合、伝統的な様式に合わせる必要があります。

　・保管とメンテナンス
　　繊細な素材を使用しているため、適切な保管と定期的な手入れが求められます。

関連用語
　・茶室: 脇息が使用される典型的な空間。

　・床の間: 和室における装飾的な要素を含む空間。

　・伝統工芸: 漆塗りや竹細工など、脇息の素材に使用される技術。

現場管理における重要性
　脇息の設置や選定は、　　
　和室や茶室を施工する際のデザインや雰囲気を左右する重要な要素です。
　現場監督としては、脇息が適切な場所に配置されているか、
　また全体のデザインに調和しているかを確認する必要があります。
　伝統的な建築物や和風建築に携わる際、脇息の役割や美的価値を理解することは、
　顧客満足度を高めるうえで大切なスキルです。