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腰板付き障子

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分類名:
追加日: 2024/12/6

腰板付き障子とは、障子の下部に
**腰板(木や合板、化粧板などで作られる固い板材)**を取り付けた建具のことです。
伝統的な日本建築に多く見られ、耐久性を高めるとともに意匠性も兼ね備えています。
通常の障子と同様に光を取り入れる役割を持ちつつ、下部を板材で補強することで、
傷や汚れから保護する機能も果たします。

特徴
 ・耐久性の向上
  障子の下部に板材を取り付けることで、蹴り傷や衝撃への耐性が高まります。

 ・意匠性
  木目の美しさや装飾性のある腰板を採用することで、
  和室や和モダン空間に高級感を演出します。

 ・光とプライバシーの両立
  上部の障子紙部分から光を取り入れつつ、
  腰板がプライバシー保護の役割を果たします。

 ・メンテナンスのしやすさ
  腰板部分は汚れや傷がついても修繕が容易です。

現場管理における重要性
 ・使用目的に応じた材質の選定
  腰板部分の素材(例:天然木、合板、化粧板)を設置場所や
  使用状況に応じて選定します。

 ・施工精度の管理
  腰板と障子部分の接合部が美しく仕上がるよう、
  寸法や接合部の仕上げ精度を確認します。

 ・障子紙の張り替え対応
  施工後のメンテナンス性を考慮し、障子紙の張り替えや腰板の補修が
  容易に行える設計を心掛けます。

 ・和室設計の一環としての位置付け
  和室全体の雰囲気や他の建具との調和を意識した設計・施工が必要です。

重要ポイント
 ・素材選定の重要性
  腰板部分には湿気や汚れに強い素材を選定することで耐久性を確保します。

 ・意匠性と機能性のバランス
  装飾性を持たせつつ、衝撃に強い構造とすることが大切です。

 ・障子紙の選択
  光の透過性や耐久性を考慮し、適切な障子紙を選定します。

 ・設置場所に応じた調整
  室内の採光や通風を意識した配置を検討します。

関連用語
 ・障子:和室の伝統的な建具で、紙を貼った木枠から構成される。

 ・襖:紙や布を貼ったスライド式の建具で、部屋を仕切るために使用される。

 ・腰壁:壁の下部に使用される保護材で、腰板付き障子と同様の機能を持つ。

 ・和室建具:和室に使用される障子や襖などの総称。

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