ローマンシェード

ローマンシェードとは、カーテン生地を昇降装置に取り付けて上下に開閉する窓掛けのことです。
カーテンとは異なり、シェードを下げた際には布が1枚の平面として見えるため、デザインや柄を美しく引き立てる特徴があります。
特徴
・美観と機能性
生地を下げると1枚の布として見えるため、柄やプリントを強調できます。
半分だけ下げることで、高い位置の日差しを遮りつつ、外の景色を楽しむことができます。
・生地の選択肢
使用する生地は多様で、厚手のドレープ、プリント、薄手のレースなどから選べます。
生地の特性によって、日差し調整、視線遮断、採光が可能です。
・操作方法のバリエーション
コード式:コードを直接引っ張り上げる操作方法。
ドラム式:上部中央のドラムでコードを巻き取る仕組み。
電動式:リモコンやスイッチで操作可能なタイプ。
重要ポイント
・取り付けと操作性
昇降装置の仕組みを把握し、設置場所や目的に応じて適切な操作方法を選ぶことが大切です。
電動式の場合、コンセントの位置や配線計画が必要になるため、現場での確認が重要です。
・デザイン性と用途
窓のサイズや形状に合わせた生地の選定が必要です。
特に、柄の出方や光の透け具合を事前に確認することで、完成時の美観を確保できます。
遮光性を重視する場合は厚手の生地を、採光性を重視する場合は薄手の生地を選びましょう。
・現場管理での注意点
ローマンシェードはカーテンレールではなく、専用の取り付け金具や装置が必要です。
そのため、窓枠の寸法や設置環境を正確に測定し、適切な部品を用意する必要があります。
操作部品の耐久性や動作確認を施工前に行い、顧客に正しい使い方を説明することが重要です。
現場管理における重要性
・住環境の快適性向上
ローマンシェードは、デザイン性だけでなく遮光性や採光性をコントロールできるため、
住まいの快適性を向上させる要素の一つです。
適切な選定・設置を行うことで、顧客の満足度を高めることができます。
・機能性と耐久性の確保
操作装置の取り付けや生地の選定を正確に行うことで、長期間にわたって快適に使用できる環境を提供できます。
特に電動式の場合は、メンテナンス性や修理の対応を考慮することが必要です。
・施工精度の重要性
現場での採寸や取付位置の確認が仕上がりに大きく影響します。
ミリ単位での正確な作業が求められるため、細心の注意を払いましょう。
関連用語
・昇降装置:
ローマンシェードを上下に動かすための仕組み。
コード式、ドラム式、電動式がある。
・遮光性:
日差しを遮る性能。厚手のドレープ生地に優れる。
・採光性:
外からの光を取り入れる性能。薄手のトランスペアレントやレースが適している。
・窓装飾:
窓を彩る装飾の総称で、ローマンシェードやカーテンなどが含まれる。