品質表示ラベルとは、製品や建設資材に貼付されるラベルで、
その製品の品質や仕様、使用方法などの情報を消費者や施工業者に伝えるための証明書です。
建設業においては、特に使用する資材や部材に対して品質基準が設けられ、
その基準に適合していることを示すために品質表示ラベルが利用されます。
これにより、資材の信頼性や適正を確認することができます。

特徴
　・品質基準の証明：
　　品質表示ラベルは、その資材が規定された品質基準を満たしていることを証明する役割を果たします。
　　例えば、耐火性や強度、耐久性などが基準に合致していることを示します。

　・製品情報の明示：
　　ラベルには、製品の名称、製造元、規格、使用条件、保管方法、適用される規格など、
　　製品に関する詳細な情報が記載されます。

　・法令や規格に基づく表示：
　　多くの建材や資材は、**建築基準法やJIS（日本工業規格）**などの法令や規格に基づき品質表示が義務付けられています。
　　これにより、使用される材料が法的にも適正であることが保証されます。

重要ポイント
　・現場監督の役割：
　　現場監督は、使用する建材や資材が適切な品質表示ラベルを備えているかを確認する責任があります。
　　これにより、建物の品質や安全性を確保できます。
　　また、品質表示ラベルを通じて資材のトレーサビリティを保ち、問題が発生した際には迅速に対処できるようになります。

　・品質確認の手段：
　　資材が規定された品質基準を満たしていることを確認するための重要な手段として、
　　品質表示ラベルは現場監督にとって欠かせません。
　　ラベルに記載された情報を基に、適切な施工が行われているかを監視します。

　・法的義務の遵守：
　　品質表示ラベルは、法律や業界規格に従って適切に表示されるべきです。
　　品質が担保されていない資材を使用することは、最終的に建物の安全性に影響を与え、
　　法的トラブルを引き起こす可能性があるため、監督者の管理が重要です。

現場管理における重要性
　品質表示ラベルは、建設業における安全性と信頼性を確保するために不可欠な要素です。
　現場監督は、資材の調達から使用まで、品質が保証された資材のみを使用することを
　確認する責任を負います。品質表示ラベルの管理を徹底することで、建物の完成後のトラブルや品質問題を未然に防ぎ、
　長期的に安定した運用が可能になります。
　さらに、資材が規格に適合していることを示すことで、顧客からの信頼も得やすくなります。

関連用語
　・JIS規格（日本工業規格）：
　　日本国内で製造される製品や資材が満たすべき基準を定めた規格。
　　品質表示ラベルにはこの規格に適合していることが記載されることが多いです。

　・認証マーク：
　　品質表示ラベルに記載されることが多い、製品が認証された証を示すマーク。
　　例としては、SGマーク（安全性）やISO認証などがあります。

　・トレーサビリティ：　
　　製品の生産から流通、使用に至るまでの追跡可能性を保証するための手段。
　　品質表示ラベルは、このトレーサビリティを担保する役割も果たします。