PS

「PS」とは、賃貸住宅や集合住宅において、水道やガスなどの配管が通るための専用スペースを指します。
これは主に電気、ガス、給水、排水などの配管を収容するために設けられ、縦方向に伸びて各階を貫通することが一般的です。
「PS」は、略して表記されることが多く、パイプスペースやパイプシャフトとも呼ばれます。
特徴
・配管スペース:
PSは、住居の配管が通るために確保されたスペースで、キッチンや浴室、洗面室から出る雑排水や、
トイレからの排水配管が必要となります。したがって、1住戸におけるPSは通常、2ヵ所以上存在します。
・メーターボックスとの併設:
PSは、場合によってはメーターボックス(MB)と一緒に設置されることがあり、その場合にはMBPSと表記されます。
これは、メーターボックスに電気やガスのメーターが設置されていることを示します。
・音や振動への配慮:
PSの中を通る配管には水流や排水の音が発生することがあり、特に集合住宅では住人がこれを気にすることがあります。
そのため、家具の配置や壁の厚さ、断熱材の使用など、PSの位置や配置に配慮した設計が重要です。
関連用語
・パイプシャフト:
PSと同じく配管を通すための縦の空間を指しますが、用語としては少し異なる場合があります。
・メーターボックス(MB):
電気・ガス・水道のメーターを収納するボックスで、PS内に一緒に設置されることが多いです。
・雑排水:
キッチンや浴室、洗面室などから出る排水で、PS内に通じる配管が含まれます。
現場監督として重要なポイント
・配管設計の適切さ:
PS内の配管が効率的に配置されていることが非常に重要です。
現場監督は、配管設計が適切で、各配管が適切なスペースで配置されているかを確認する必要があります。
・音の管理:
特に集合住宅においては、配管音や振動音が問題になることがあります。
現場監督は、PSの設置位置や壁厚、音漏れ対策の確認を行い、住人が不快に感じないように注意を払います。
・位置の確認:
PSの位置は、住戸の間取りや家具配置にも影響を与えるため、設計段階からその配置を慎重に決める必要があります。
現場監督は、最終的な施工図と現場の配置が一致しているかを確認し、問題がないようにすることが求められます。
現場管理における重要性
PSは、建物の中で配管を収容する重要な役割を担っており、その設置場所や配置が適切でなければ、
後々の生活に支障をきたす可能性があります。
現場監督としては、配管の種類や配置、またその後のメンテナンスを容易にするための空間確保が必要です。
さらに、音や振動に配慮した設計を行うことで、住人の快適性を保つことができます。
このため、PSの設計や施工において現場監督の役割は非常に重要です。