オレフィン紙は、オレフィン系樹脂を原料とした壁紙や内装材の表面材として
使われるシート状の製品です。耐久性やメンテナンス性に優れ、
住宅や商業施設の内装に幅広く用いられています。
近年では、環境への配慮から人気が高まっている素材の一つです。

特徴
　・耐水性・耐久性が高い
　　水や汚れに強いため、
　　キッチンや洗面所などの湿気が多い場所でも使用可能です。
　　日常の掃除も簡単で、長期間きれいな状態を保てます。

　・軽量で扱いやすい
　　紙やビニールクロスと比べて軽量で、施工しやすいのが特徴です。
　　現場での取り回しがしやすいため、作業効率が向上します。

　・デザインの多様性
　　シンプルな色から木目や石目調など多様なデザインがあり、
　　インテリアの幅を広げることが可能です。

　・環境に優しい
　　オレフィン系樹脂は塩素を含まないため、
　　燃やしてもダイオキシンなどの有害物質を
　　発生しません。環境に配慮した素材として注目されています。

現場管理における重要性
　・素材の選定
　　オレフィン紙は用途やデザインに応じて選ぶ必要があります。
　　例えば、水回りには耐水性の高いものを選び、
　　リビングには高級感のあるデザインを選定することで空間の質を高められます。

　・施工方法の確認
　　オレフィン紙は下地の状態に左右されるため、
　　下地が平滑であることが重要です。特に木下地の場合、
　　石膏ボードの貼り付け後に下地調整をしっかり行う必要があります。

　・職人との連携
　　オレフィン紙は施工が比較的簡単な反面、
　　下地の不備や施工ミスが仕上がりに影響するため、
　　現場監督として事前確認や中間検査を徹底することが重要です。

関連用語
　・木下地：木材を基礎にして壁や床を作る構造のこと。

　・石膏ボード：内装の下地材として使われる板状の素材。

　・ビニールクロス：内装材として広く使われる塩化ビニール製の壁紙。

　・エコマテリアル：環境に優しい素材の総称。