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モノロック

重要度:未設定です
分類名:
追加日: 2025/1/22

モノロックとは、ノブの中心部にシリンダー錠が組み込まれているタイプの握り玉のことです。
これにより、別途鍵を取り付ける必要がありません。
主に開き戸用のノブとして使用され、室内側には解除用のプッシュボタンが備えられており、簡単に操作が可能です。
一戸建て住宅やマンションはもちろん、倉庫や事務所など、多くの用途で使われる汎用性の高い製品です。

ただし、構造的にはラッチボルト操作による施錠がメインであり、デッドボルト(追加のロック機構)は備わっていません。
このため、主に室内用として利用されますが、屋外の出入り口に使用すると、
防犯性が低く、こじ開けられるリスクがあるため注意が必要です。

特徴
 ・シリンダー錠一体型
  鍵がノブに内蔵されており、追加の鍵を取り付ける必要がない。

 ・簡単操作
  室内側にあるプッシュボタンで施錠・解錠ができ、手軽に使える設計。

 ・汎用性の高さ
  住宅や事務所、倉庫など、幅広いシーンで使用可能。

 ・軽量かつシンプルな構造
  ラッチボルト操作による施錠のみで、コンパクトなデザインが特徴。

重要ポイント
 ・防犯性の課題
  モノロックはデッドボルトを持たないため、防犯性が低いとされています。
  屋外の出入り口には適さず、室内用としての使用が推奨されます。

 ・設置場所の選定
  室内のドアや軽い扉に適していますが、セキュリティを重視する場面では不適切です。

 ・メンテナンスの重要性
  シリンダー錠のメンテナンスを怠ると、動作不良や故障の原因となるため、定期的な点検が必要です。

 ・関連製品との比較
  デッドボルト付きの錠前や電子錠と比較すると、モノロックの防犯性能は劣るため、
  適切な用途に限定して使用することが重要です。

現場管理における重要性
 現場監督としては、モノロックの設置箇所を正しく選定し、適切な用途で使用されているかを確認する必要があります。
 また、防犯性が課題となる場合は、他のロックシステムを提案することが求められます。
 特に建物の設計段階やリノベーション時に、防犯性と使い勝手のバランスを考慮した判断が重要です。

関連用語
 ・ラッチボルト:扉の開閉を保持する機構で、モノロックの施錠方法の一つ。
 
 ・デッドボルト:施錠時にスライドする追加のボルト。防犯性を高める。

 ・プッシュボタン:モノロックの室内側にある施錠・解錠用ボタン。

 ・シリンダー錠:内部にシリンダーがある錠前の一種で、鍵を差し込むことで操作する。

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