ルクス

**ルクス(lux、記号:lx)**は、照度を表す単位です。
照度とは、1平方メートルの面積に対して、どれだけの光が均等に届いているかを示す指標です。
ルクスは、建築現場や施設設計において、照明計画を立てる際に欠かせない概念です。
特徴
・基本定義
1平方メートルの面積に1ルーメン(lm)の光束が均等に分布している場合、その面の照度は1ルクスです。
ルーメン(lm):光束の単位。光の全体的な明るさを示します。
1カンデラ(cd):光源の光度の単位。
特定の方向に放たれる光の強さを表します。
・測定対象
表面の明るさだけでなく、室内全体の明るさを評価する際にも使われます。
・実用例
オフィス:300~500ルクス程度が適切とされています。
工事現場:安全性と作業効率を確保するため、作業内容に応じた適切な照度基準が求められます。
・健康との関係
照度は、目の疲れや作業効率に影響を与えます。
たとえば、VDT(Visual Display Terminal)障害の予防には適切な照度環境が必要です。
重要ポイント
・建設現場での活用
照明計画では、現場の安全性と作業効率を考慮して、用途や時間帯に応じた照度設計が重要です。
例えば、夜間作業では500ルクス以上の明るさが求められる場合があります。
・設計時の注意点
均一な照明:
影を減らすために、照明を複数箇所に分散配置します。
用途に応じた基準:
建築基準法や関連規格に基づいて適切な照度を選定します。
エネルギー効率:
LED照明の採用などで、エネルギー消費を抑える工夫が求められます。
・照度の測定と調整
現場ではルクスメーターを用いて、実際の照度を測定し、基準を満たしているかを確認します。
関連用語
・ルーメン(lm):光束の単位。光源の総合的な明るさを表します。
・カンデラ(cd):光度の単位。特定方向への光の強さを示します。
・照明基準:建築基準法や安全衛生基準で定められた照度の目安。
・ルクスメーター:照度を測定するための計測器。