錠前とは、建物や設備の扉や引き戸などに取り付けられる、
開閉を制御するための装置です。
主に防犯やプライバシー保護を目的とし、住宅やオフィス、公共施設など
さまざまな場所で使用されます。
一般的には鍵（キー）とセットで用いられ、内部の機構により
施錠・解錠が行われます。

特徴
　・用途に応じた多様な種類
　　錠前には、シリンダー錠、デッドボルト錠、カードキー対応錠など
　　さまざまな種類があります。
　　設置場所や求められるセキュリティレベルに応じて選ばれます。

　・複雑な内部構造
　　錠前内部はピンやタンブラー、バネなどの部品で構成されており、
　　高精度な設計が求められます。

　・防犯性能の指標
　　防犯性能を評価する指標として、
　　CPマーク（防犯性能認定）が付与される製品もあります。

現場管理における重要性
　・セキュリティ対策の要
　　錠前の設置は、防犯性に直結します。
　　特にマンションや商業施設などでは、
　　適切な種類の錠前を選定することが重要です。

　・建物の使用性を左右
　　錠前は、住人や利用者の利便性にも影響を与えます。
　　頻繁に使用される扉には耐久性の高い製品が求められます。

　・施工精度の確保
　　錠前の取り付け位置や角度が不適切だと、
　　施錠や解錠がスムーズに行えないだけでなく、
　　防犯性能が低下する可能性があります。

重要ポイント
　・適切な選定
　　錠前の種類やグレードを、建物の用途や求められる防犯性能に応じて
　　選びましょう。

　・取付位置の精度
　　設計図に基づき、正確な位置に取り付けることで、
　　機能性や耐久性が向上します。

　・定期的なメンテナンス
　　錠前は経年劣化するため、定期的な点検とメンテナンスが必要です。

関連用語
　・シリンダー錠: 一般的な鍵と錠前の組み合わせ。

　・デッドボルト: 高い防犯性能を持つ施錠機構。

　・サムターン: 錠前内部に付属し、内側から施錠・解錠を行うための部品。

　・CPマーク: 防犯性能が認められた製品に付与される認証マーク。