位置指定道路

位置指定道路とは、都市計画区域などにおいて建物が建築できるように、
個人や企業が開発する道路を特別に自治体から許可を受けて
認定された道路のことを指します。
これは通常の公道ではなく、開発に合わせて設置される私道で、
建物の敷地に接していない場合でも認められることがあります。
この道路は、建築基準法に基づき、
建物が建設できる条件を満たすように認定されています。
特徴
・私道としての役割:
位置指定道路は通常、私道ですが、
特定の基準を満たして自治体から認可されています。
・建築条件の調整:
建築基準法に則り、建物を建設するために必要な
道路幅員や接道義務を満たしています。
・開発区域での認定:
主に開発区域で、新たに住宅や建物を建設する際に認定され、
利用されます。
重要ポイント
・自治体の認可が必要:
位置指定道路として使用するには自治体の認可が不可欠です。
認可には道路幅員や周囲の建築との関係など、
詳細な基準を満たす必要があります。
・維持管理の責任:
私道であるため、管理責任は道路所有者にあります。
自治体ではなく開発者や個人で管理が求められるため、
定期的な整備が必要です。
・接道義務の確保:
位置指定道路がないと建物の建設が認められない場合があり、
敷地の有効活用においても重要なポイントです。
現場管理における重要性
位置指定道路は建物を建設する際の重要な前提条件となり、
特に接道義務を満たすために不可欠です。
現場監督は、敷地と道路の位置関係を正確に把握し、
自治体の許認可がスムーズに進むよう適切に調整することが求められます。
また、私道である位置指定道路の場合、維持管理の責任が発生するため、
建築後も道路管理についての説明や対応を住民や利用者に明確に伝えることが重要です。
関連用語
・建築基準法:建物の設置基準や規制を定めた法律。
・接道義務:建物を建設する際に、敷地が道路に接する義務のこと。
・道路幅員:道路の幅のこと。建築基準法上、指定された幅員が必要です。