アイソメトリックは、物体を立体的に表現するための図法で、等角投影図とも呼ばれます。
図面上で縦・横・高さの三つの方向が120度の角度で描かれるため、
物体を立体的に視覚化しやすいのが特徴です。建設や製造業の現場で、
建物や部品の全体像を確認するために使われる基本的な描画方法の一つです。

特徴
　・立体的な表現：
　　縦・横・高さが120度の角度で描かれ、立体感があり、構造の形状が把握しやすい。
　
　・実寸のまま表現可能：
　　縮尺や実寸をそのまま使って立体的に描写できるため、
　　構造物の正確なサイズ感を理解しやすい。

　・図面の分かりやすさ：
　　平面図よりも複雑な部分が視覚的に捉えやすく、
　　立体的な確認が求められる場面で有効。

現場監督としての重要ポイント
　・精確な描写が必要：
　　アイソメトリック図は、施工の際に立体的なイメージを正確に伝えるため、
　　図面作成においても高い精度が求められます。

　・材料や部材の配置確認に便利：
　　各部材の配置や関係性を明確に示すことで、
　　施工手順の確認や資材配置の計画に役立ちます。

　・関連図面との併用：
　　平面図や断面図と合わせて使うことで、より詳細に構造や形状を理解でき、
　　施工精度の向上につながります。

関連用語
　・平面図：
　　建物や部材の配置を上から見た図で、各部材の位置やレイアウトを把握します。

　・断面図：
　　建物や構造物の内部構造を示す図で、特定の位置で切断した状態を表現します。

　・三面図：
　　正面、側面、平面の3つの方向から構造物を描いた図で、
　　より詳細な情報を提供します。

現場管理における重要性
　アイソメトリック図は、建築物や構造物の立体的なイメージを現場に分かりやすく伝え、
　施工手順や部材配置を正確に把握するために重要です。
　特に複雑な形状や寸法を含む構造では、アイソメトリック図を用いることで
　現場スタッフが施工内容を視覚的に理解しやすくなり、
　施工ミスを減らし、作業効率を高めることができます。