特徴
　ガラリ戸とは、細長い羽状の部材（ルーバー）が並んでいる戸（ドアや窓）のことです。
　主に換気や採光を目的に使われます。
　以下はその主な特徴です：

　・換気性能：
　　羽状のルーバーが空気の流れを作り、閉めた状態でも室内外の空気を交換できます。

　・採光性能：
　　光を取り入れることができるため、自然光を活かした空間設計が可能です。

　・視線の遮断：
　　外から中が見えにくい構造で、プライバシーを確保できます。

　・多用途性：
　　玄関、窓、クローゼットなど、様々な場面で使用されます。

現場管理における重要性
　・適切な配置：
　　ガラリ戸は、特に通風や湿気対策が必要な場所に設置されます。
　　浴室やトイレ、倉庫などでの使用が一般的です。

　・取り付け精度：
　　ルーバーの角度や戸の枠組みが歪むと性能が低下するため、正確な設置が求められます。

　・素材選定：
　　使用場所に応じて、防水性や耐久性に優れた素材を選ぶ必要があります。

　・メンテナンス性：
　　羽状部分に埃がたまりやすいため、掃除が容易な設計が望まれます。

重要ポイント
　・通風経路の確保：
　　建物全体の通風計画に基づいて、効果的に配置します。

　・耐久性の確認：
　　特に外部に設置する場合、雨や紫外線に耐える素材を選びます。

　・寸法と動作確認：
　　開閉がスムーズであることを確かめ、周辺の設備や家具と干渉しないように設置します。

　・防音性への配慮：
　　ガラリ戸は通風性が高い反面、防音性能が低い場合があるため、使用場所に注意します。

関連用語
　・ルーバー：ガラリ戸の羽状部材。通気や採光をコントロールする要素。

　・通風計画：建物内外の空気の流れを計画する際に重要な設計項目。

　・防水加工：外部用ガラリ戸に施す加工。耐候性を高める。

　・木下地：ガラリ戸を取り付ける際の支持材として使われる場合がある。