【説明】
**G.L**とは、建築において建物の基準となる
地盤面や仕上がり地盤高さを指します。
このラインは、設計図や現場での施工基準として
非常に重要な役割を果たします。
建物の基礎部分や床の高さを決める際、
このG.Lを基準にして位置を定めます。

たとえば、**「G.L±0.00」**という表記は、設計上の基準地盤面を意味し、
これを基準に上下の高さを管理します。
基礎の深さや建物の高さ、さらには配管の埋設深さなども、
この基準ラインをもとに設定されます。

【特徴】
　・基準となる高さ：
　　建物全体の水平面の基準。
　　設計図面の精度向上や施工ミス防止に活用されます。

　・設計図の明確化：
　　高さ管理を視覚的にわかりやすくするため、図面に表記されます。

　・地盤の重要性：
　　G.Lは、地盤改良や盛土・切土の計画を立てる際にも使用されます。

【重要ポイント】
　・正確な基準設定が施工精度に直結：
　　G.Lが曖昧だと基礎工事や建物全体の水平が狂う可能性があります。

　・地盤調査との連携が必要：
　　地盤面の高さに対してG.Lをどう設定するかは
　　地盤調査の結果を踏まえて判断します。

　・施工管理の基礎知識として必須：
　　現場監督として、G.Lを正確に読み取り、設定する能力が求められます。

【関連用語】
　・T.P.：一時的な高さの基準点。

　・H.L.：高さ基準を示す。

　・測量機器：トランシットやレベルなど、G.Lを確認するために用いる道具。

【現場管理における重要性】
　G.Lは、建築物の安全性や耐久性を確保するための基盤となるラインです。
　現場監督は、この基準を正確に把握し、施工中の各工程で
　適切に管理する責任があります。特に基礎工事や外構工事では、
　G.Lを誤ると重大なトラブルにつながるため、注意深い確認が必要です。