置き型洗面器は、洗面所に設置される洗面器の一種で、
洗面台の上にそのまま置いて使用するタイプの器具です。
洗面台に埋め込むタイプの「埋め込み型」とは異なり、
自由に設置できるため、デザインや配置に柔軟性があります。
多くの場合、独立したデザインやシンプルでモダンな印象を与えるため、
近年では住宅のリノベーションや新築において人気があります。

特徴
　・設置の柔軟性
　　置き型洗面器は、洗面台の下の収納部分と分かれているため、
　　設置場所や高さを自由に調整でき、現場の条件に合わせた配置が可能です。

　・デザインのバリエーション
　　ガラスや陶器、人工大理石など、多様な素材で作られており、
　　デザインの選択肢が豊富です。
　　これにより、インテリアとの調和を図りやすくなります。

　・スペースの有効活用
　　洗面台に置くことで、空間に開放感を持たせることができ、
　　特に狭いスペースでの使用に適しています。

　・メンテナンスの簡便さ
　　置き型洗面器は、他の設置方法と比べてメンテナンスが簡単で、
　　取り外しや清掃がしやすいです。

重要ポイント
　・現場管理での設置場所の確認
　　置き型洗面器の設置には、水道の配管位置や排水設備の確認が必須です。
　　これを怠ると、設置後に配管が合わないなどの問題が発生する可能性があります。

　・設置場所の安定性
　　置き型洗面器がしっかりと安定するように設置することが重要です。
　　洗面器が不安定だと、使用中に転倒するリスクが生じるため、
　　固定方法や設置面の平らさを確認する必要があります。

　・配管の位置と高さ調整
　　配管の位置や高さを、使用者の使いやすさを考慮して調整することが求められます。
　　洗面器の高さが適切でないと、使用時に不便さを感じることがあります。

　・関連する設備の確認
　　置き型洗面器の設置に関連して、水栓金具や鏡の配置、
　　収納スペースの計画を一緒に確認し、整合性を保つことが現場監督として重要です。

現場管理における重要性
　置き型洗面器は、現場での設置環境や配管の調整が肝心であり、
　設計段階から現場の状況に応じた最適な配置を確認しておくことが、
　施工の成功につながります。
　現場監督は、設置予定場所の採寸や配管計画を正確に行い、
　トラブルを未然に防ぐために細心の注意を払う必要があります。
　また、施工後に洗面器が問題なく機能するよう、
　最終的なチェックを行うことも大切です。

関連用語
　・洗面台：
　　洗面器が取り付けられた台で、収納スペースが一体となった設備。

　・水栓金具（すいせんきんぐ）：
　　水を出すための蛇口やレバーなど、洗面器に接続される金具。

　・配管：
　　水道や排水のために設置されたパイプ類。