フィラーとは、建設や内装の現場で使用される充填材の一種で、隙間や穴を埋めるために用いられる材料のことを指します。
特に壁や床、天井などの表面に現れる隙間や亀裂を埋めるために使用され、仕上げ作業において非常に重要な役割を果たします。
一般的に、フィラーは乾燥後に硬化し、その後の塗装や仕上げ作業を行うための基盤を作ることができます。

特徴
　・隙間や穴の補修：
　　フィラーは、特に壁や天井に現れる小さな隙間や傷を埋めるために使用されます。
　　例えば、壁の小さな穴や亀裂を補修する際に用いられます。

　・乾燥後に硬化：
　　フィラーは使用後、時間が経つと硬化します。
　　これにより、塗装や仕上げを行うための強固な基盤が作られます。

　・さまざまな種類：
　　フィラーにはさまざまな種類があり、使用場所や目的に応じて選ばれます。
　　例えば、木材用、金属用、石膏ボード用など、材料に応じた専用のフィラーがあります。

重要なポイント
　・正しい選定：
　　フィラーを選ぶ際には、使用する場所や材料に応じた製品を選定することが重要です。
　　例えば、木材の亀裂には木材専用のフィラー、金属には金属専用のフィラーを選ぶ必要があります。

　・仕上がりに影響：
　　フィラーを適切に使用しないと、仕上がりが不均一になることがあります。
　　特に乾燥後に硬化したフィラーの表面が滑らかでないと、塗装の仕上がりに影響を与えます。

　・乾燥時間の管理：
　　フィラーは硬化するまでに時間がかかるため、塗装や他の仕上げ作業を行う前に十分に乾燥させることが必要です。

現場管理における重要性
　現場監督として、フィラーを使用する際には、選定や使い方に細心の注意を払い、
　作業者に対して適切な施工方法を指示することが求められます。
　特に、フィラーを使った後の仕上げ作業が全体の仕上がりに大きな影響を与えるため、
　乾燥時間や塗装の際の注意点をしっかり確認しておく必要があります。
　また、フィラーが乾燥する前に他の作業を行うことがないよう、作業の進行を管理することも重要です。

関連用語
　・パテ：
　　フィラーと似た用途の材料で、特に木材や石膏ボードの補修に使われることが多い。
　　フィラーよりも柔らかく、塗りやすい性質を持つ。

　・シーリング：
　　フィラーと同じく隙間を埋めるために使用されますが、主に建物の外部や窓、ドアの隙間を埋めるために使われます。

　・補修作業：
　　フィラーは補修作業において非常に重要な役割を果たし、傷や穴をきれいに仕上げるために用いられます。