ファイバーボードとは、木材の繊維を高温・高圧で圧縮して作られた板材で、
主に建築の内装や構造材として使用されます。
木質繊維を用いた材料であり、強度と軽さを兼ね備えているため、さまざまな用途に適しています。
ファイバーボードには、ハードボード、ソフトボード、ミディアムボードなど、密度や用途に応じた種類があります。

特徴
　・高い強度と軽量性：
　　ファイバーボードは軽量でありながら、高い強度を持つため、内装材や壁材、床材などに使用されます。
　　特に、軽量性が重要な構造物において重宝されます。

　・加工性：
　　加工がしやすいため、現場での切断や成形が容易で、施工の効率化を図ることができます。

　・音・熱の断熱性能：
　　ファイバーボードは断熱性や吸音性にも優れており、騒音対策や室内温度調整にも有効です。
　　これにより、快適な居住空間の実現が可能になります。

　・環境に優しい：
　　木材由来の繊維を使用しており、リサイクル可能な素材として環境にも配慮されています。

重要なポイント
　・耐水性と防湿性：
　　ファイバーボードは水分に弱い面があり、湿気が多い場所では劣化する可能性があります。
　　現場で使用する際には、適切な防湿処理を施す必要があります。

　・防火性能：
　　一般的なファイバーボードは可燃性があるため、
　　耐火性能が求められる場所では、耐火仕様のファイバーボードを選定することが重要です。

　・コストパフォーマンス：
　　ファイバーボードは比較的コストが低く、効率的なコスト管理が可能です。
　　現場管理者は、予算を抑えつつ高性能な素材を選定することが求められます。

現場監督としての重要なポイント
　現場監督は、ファイバーボードを使用する際にその特性を理解し、適切な場所で使用することが求められます。
　特に、湿気の多い場所や高温になる場所では、防湿処理や耐火性能の向上を考慮した素材選びが必要です。
　また、ファイバーボードの加工性を生かして、効率的な施工ができるよう現場の作業フローを管理することも重要です。

　・材料選定：
　　現場の環境に適したファイバーボードを選び、施工時に問題が起きないようにします。

　・品質管理：
　　材料の品質や施工精度を維持するため、定期的なチェックを行うことが求められます。

　・リサイクル：
　　ファイバーボードはリサイクル可能な素材であるため、適切に廃棄処理を行い、環境への配慮も忘れてはなりません。

現場管理における重要性
　ファイバーボードは内装や壁面仕上げ材として広く使用されており、
　現場管理者にとっては、施工現場での使用材として非常に重要です。
　特に、その加工のしやすさとコストパフォーマンスを活かして、効率的な施工を実現できます。
　しかし、使用場所に適した製品を選定し、品質管理を徹底することが、完成度の高い建物を提供するためには欠かせません。

関連用語
　・ハードボード：
　　高密度のファイバーボードで、強度が求められる場所に使用されます。

　・ソフトボード：
　　密度が低く、軽量で柔軟性のあるファイバーボード。
　　壁や天井材として使われます。

　・断熱材：
　　熱や音の伝導を防ぐために使われる素材。
　　ファイバーボードにも優れた断熱性があります。