**外構図**は、建物の外構部分の設計を示す図面です。
外構とは、建物周辺の土地の整備や構築部分を指し、
例えば駐車場、フェンス、庭園、歩道、門扉、アプローチなどの設計が含まれます。
外構図は、外部の環境と建物の調和を取るために非常に重要な役割を果たします。

特徴
　・外部空間の設計図
　　外構図は、敷地内の外部空間をどのように配置するかを詳細に示した図面です。
　　駐車場や庭、歩道など、外部の使い勝手を考慮した設計が求められます。

　・建物との調和
　　建物の外観や周囲の環境に合わせて、外構のデザインや素材が選ばれます。
　　外構図では、その配置や形状、使用する素材を具体的に確認できます。

　・施工の指針となる
　　実際に施工を行う際に、施工業者がこの図面を基に作業を進めるため、
　　外構図は施工の指針として非常に重要です。

　・寸法と配置が明記
　　外構図には、各構造物の寸法や配置、施工方法に関する詳細が明記されます。
　　これにより、現場での誤差を最小限に抑え、正確な施工が可能となります。

現場監督として重要なポイント
　・図面通りの施工管理
　　外構図は、建物の外部の美観や機能性に直接影響するため、
　　現場監督は図面通りに作業が進められているかを確認する必要があります。

　・関連業者との連携
　　外構工事には、土木業者や造園業者、鉄工業者など、
　　複数の業者が関わることが多いため、現場監督は各業者としっかり連携し、
　　作業の調整を行うことが求められます。

　・現場状況の確認と調整
　　図面上では想定できない現場特有の問題が発生することもあります。
　　例えば、地形の不整合や障害物の発見など、
　　その場で迅速に調整を行う必要があります。

　・法令遵守
　　外構図を作成する際には、建築基準法や地域の条例、
　　環境基準に準じた設計が求められます。
　　現場監督はこれらの法令を遵守するように監視する役割も担っています。

　・クライアントへの説明と確認
　　外構図を基にクライアントへの説明を行い、必要な調整を行うことが
　　現場監督の仕事の一部です。クライアントの要望を反映させつつ、
　　現場の実情と調整を行う能力が求められます。

現場管理における重要性
　外構図は、建物の内部に関わる設計とは異なり、建物の外部空間全体を統括する
　重要な役割を果たします。現場監督が外構図に基づいて進行管理を行うことで、
　敷地内の環境整備が適切に行われ、建物全体の印象を決定づけます。
　また、外構部分は外部の環境に直結するため、耐久性や安全性が特に重要です。
　現場監督は、外構図を理解し、図面に基づいた正確な施工を行うことで、
　工事の完成度を高めることができます。

関連用語
　・敷地図: 敷地の全体的なレイアウトを示した図面で、
　　　　　　建物の配置や外構の配置が含まれます。

　・配置図: 建物の配置や外構の配置を示した図面で、
　　　　　　建物と周囲の空間をどのように配置するかが記載されます。

　・施工図: 実際の施工を進めるための詳細な図面で、
　　　　　　施工手順や材料などが含まれます。

　・アプローチ: 建物の玄関への進行路や入口周りの設計。

　・植栽計画: 外構内で使用される植物の種類や配置計画を示す図。