**琺瑯**は、金属表面にガラス質の釉薬（うわぐすり）を焼き付けた材料で、主に防錆や美観、耐久性向上の目的で使用されます。
建設業においても、特に外壁や設備、調理機器などに利用されることがあります。

特徴
　・耐久性と耐食性:
　　琺瑯は、金属表面にガラス質の層を形成するため、錆びにくく、長期間使用できるという特徴があります。
　　これにより、屋外や湿気の多い場所など、過酷な環境にも耐えることができます。

　・美観と清掃性:
　　表面が滑らかで光沢があり、美しい仕上がりが得られます。
　　また、汚れが付きにくく、清掃が容易であるため、衛生管理が重要な施設でも広く利用されています。

　・熱伝導性と耐熱性:
　　 高温に強いため、調理機器や温水器などの設備で使用されることが多いです。
　　熱伝導性も良好で、均一に熱が伝わることが利点です。

重要ポイント
　・耐久性の確保:
　　建設現場において、特に屋外で使用される設備や外装材において、琺瑯の耐久性は非常に重要です。
　　長期間にわたり耐食性や美観が維持されるため、設計段階で適切に選定する必要があります。

　・環境に合わせた利用:
　　琺瑯は湿気や腐食に強いため、湿気の多い場所や錆びやすい場所に適しています。
　　例えば、屋外設備や水回りの使用に適しており、現場監督としてはこうした特性を活かした材料選びが求められます。

　・施工時の注意点:
　　琺瑯を使用する際には、割れやすいことを考慮し、取り扱いや施工方法に工夫が必要です。
　　現場監督は、適切な取り扱いや運搬方法を指導し、施工時の破損を防止することが求められます。

関連用語
　・釉薬（うわぐすり）:
　　ガラス質の薄い膜を金属表面に施したもので、琺瑯はこの釉薬を高温で焼き付けたものです。

　・耐食性:
　　金属やその他の材料が腐食しにくい性質です。
　　琺瑯は非常に高い耐食性を持っています。

　・外装材:
　　建物の外部に使われる建材で、耐候性や耐久性が求められます。
　　琺瑯は外装材としても使用されることがあります。

現場管理における重要性
　現場監督としては、琺瑯の特性を理解したうえで材料を選定し、適切に配置や施工を行うことが求められます。
　特に、耐久性が重視される施設や環境において、琺瑯の利用が効果的な選択となるため、
　その特性を活かした運用が現場の成功に直結します。