CPマーク

CPマークとは、防犯性能が高い建材に付与される認証マークです。
「CP」は Crime Prevention(防犯) の頭文字を取ったもので、
防犯対策に優れた建材であることを示します。
このマークを取得するには、警察庁・国土交通省・経済産業省・民間団体による
官民合同会議が定めた厳しい試験に合格する必要があります。
試験の基準として、「侵入に5分以上耐えられる」ことが求められます。
これは、空き巣が侵入を諦める時間の目安とされているためです。
CPマークの対象となる建材には、鍵・玄関ドア・サッシなどが含まれます。
ただし、5分という時間はあくまで目安であり、
実際には製品ごとに耐久性能に幅があります。
特徴
・防犯性能の高い建材に付与される
・Crime Prevention(防犯)の頭文字が由来
・官民合同会議による厳格な試験に合格した製品のみ取得可能
・侵入に5分以上耐えることが基準
・対象は鍵・玄関ドア・サッシなど多岐にわたる
現場監督としての重要ポイント
・建築計画時の仕様確認
CPマーク付きの建材を採用することで、防犯性能の高い建物を実現できる。
特に、集合住宅や戸建住宅では防犯性が求められるため、仕様書の確認が重要。
・建材選定時のポイント
玄関ドアやサッシにCPマークが付いているか確認し、
施主に提案できるようにする。
CPマークの有無で防犯性能が大きく変わるため、選定時には注意が必要。
・施主や入居者への説明
CPマーク付きの建材を使用するメリット(防犯性の向上)を説明し、
安心感を提供する。
オプションで追加可能な
防犯対策(補助錠、セキュリティフィルムなど)も併せて提案するとより効果的。
・施工時の注意点
CPマークの性能を十分に発揮させるため、適切な施工を行うことが重要。
施工不良があると、防犯性能が十分に発揮されない可能性があるため、
メーカーの施工基準を遵守する。
関連用語
・防犯建材:防犯性能が高い建築資材(鍵・ドア・窓など)
・官民合同会議:CPマークの基準を設定する組織
(警察庁・国交省・経産省・民間団体)
・耐侵入時間:空き巣などの侵入者が建材を突破するまでの時間
・補助錠:鍵の強度を高めるために追加で取り付ける錠前
セキュリティフィルム:窓ガラスの防犯性能を向上させるフィルム