キャスターとは、物を移動させるために取り付けられる車輪のことを指します。
建設現場では、重機や工具、資材運搬用のカートや作業台などに
用いられることが多く、効率的な作業のために重要な役割を果たします。

特徴
　・種類が豊富
　　固定型（進行方向が一定）や自在型（自由に方向転換可能）、
　　ロック機能付きなど、用途に応じた多様なタイプが存在します。

　・耐荷重性能
　　搭載する荷物の重量に耐えるため、キャスターの材質や構造は
　　用途によって選ばれます。鉄製やゴム製など、
　　耐久性と地面への影響を考慮して選定されます。

　・設置が容易
　　工具で簡単に取り付け可能な設計が多く、必要に応じて交換も容易に行えます。

重要ポイント
　・適切なキャスター選定が必要
　　耐荷重性能や動きやすさを考慮して、
　　用途に最適なキャスターを選ぶことが重要です。
　　たとえば、重い機械を運ぶ際には頑丈な鉄製キャスター、
　　床を傷つけたくない場合にはゴム製やナイロン製のキャスターを使用します。

　・安全性の確保
　　ロック機能付きキャスターを使用すれば、傾斜地や移動時に
　　不意に動くリスクを軽減できます。
　　特に重機や高所作業台において、事故防止の観点から必須です。

　・定期的なメンテナンス
　　長期間使用することで、摩耗や劣化が発生します。
　　定期的にキャスターの状態を確認し、必要に応じて交換することで、
　　安全でスムーズな作業環境を維持できます。

現場管理における重要性
　建設現場では、効率的な物資や機材の移動が作業のスピードや安全性に直結します。
　キャスターの選定と管理が不十分な場合、以下のリスクが生じる可能性があります：

　・搬送効率の低下
　　適切なキャスターを使用しないと、機材の移動に余計な力が必要となり、
　　作業効率が悪化します。

　・安全性の低下
　　耐荷重不足やロック機能の不備により、機材や資材が不意に動き、
　　事故につながる恐れがあります。
　
　・コストの増加
　　摩耗や破損を放置すると、他の機材や地面を傷つけるリスクがあり、
　　結果的に修理費用が増加します。

関連用語
　・台車: キャスターが取り付けられた物資運搬用の工具。

　・耐荷重: キャスターが支えられる最大重量。
　　　　　　これを超えると破損の原因になります。

　・自在キャスター: 360度回転可能なキャスター。
　　　　　　　　　　移動方向の自由度が高いのが特徴です。

　・固定キャスター: 直進方向にしか動かないキャスター。
　　　　　　　　　　安定性が必要な用途で使用されます。