関東間（かんとうま）は、主に日本の住宅建設における寸法の基準を指す言葉です。
特に、和室の床面積を測定する際に用いられる間取りの基準として有名です。
関東地方で多く使用されるため、「関東間」という名前がついていますが、
同様の基準が他の地域でも用いられることがあります。

特徴
　・寸法の標準化
　　関東間は、床の1間が1.818メートル（約6尺）であることを基準にしています。
　　これにより、部屋の広さや壁の配置を標準的に測定し、計画する際に役立ちます。

　・和室に適用される
　　関東間の基準は、主に和室の畳のサイズに基づいています。
　　畳のサイズが規格化されており、畳の数によって部屋の広さを
　　簡単に計算することができます。

　・地域差がある
　　関東間は、関西間や中部間など、地域によって微妙に寸法が異なることがあります。
　　関西間は1間が1.91メートル（約6.3尺）であるため、
　　地域ごとの基準の違いに注意が必要です。

現場監督として重要なポイント
　・地域ごとの基準の違いを把握する
　　現場監督は、関東間を基準にした寸法が他の地域で使用される場合、
　　関西間や中部間など、地域による寸法の違いを把握することが大切です。
　　これを知らないと、図面の間違いや現場での誤解が生じる可能性があります。

　・設計図との一致確認
　　建築物の設計図には、部屋の広さや間取りが関東間基準で記載されていることが多いため、
　　設計図を基に正確に現場を測定し、必要なサイズを確保することが求められます。

　・規格に基づいた材料選定
　　関東間基準に基づいた畳の寸法や床材などを選定することが重要です。
　　これにより、部屋の作りや部材の組み合わせがスムーズに進行します。

現場管理における重要性
　現場監督にとって、関東間の理解は和室の設計や施工において非常に重要です。　
　部屋のサイズや配置を正確に把握し、施工に反映させることで、
　施工ミスや手戻りを防ぐことができます。特に、和室や畳を使用する場合、
　関東間を基準にした設計と施工を行うことで、
　スムーズな進行と品質の確保が可能になります。

　また、地域差を理解し、現場に応じた基準を採用することも、
　現場監督としての重要な役割となります。設計通りに寸法を合わせることで、
　施主や他の工事関係者と無駄なトラブルを避け、
　高品質な仕上がりを実現することができます。

関連用語
　・畳：
　　日本の伝統的な床材。関東間では、1畳が0.91メートル四方のサイズです。

　・関西間：
　　関東間と異なり、1間が1.91メートルの寸法を基準にするため、
　　畳のサイズが関東間とは若干異なります。

　・中部間：
　　関東間や関西間と異なり、
　　1間が1.82メートルの寸法であることが多い地域もあります。