バリアフリーとは、障害物や身体的な制約を取り除き、すべての人が安全に、快適に移動できるように設計された環境を指します。
建設業においては、特に高齢者や障害を持つ人々が生活しやすいように、
段差のない通路、広めのドア、手すりの設置、エレベーターの導入などが行われます。
バリアフリー設計は、ユニバーサルデザインと呼ばれることもあり、誰もが利用できる、アクセスしやすい空間を目指します。

特徴
　・障害物の排除:
　　バリアフリー設計では、建物内外の段差や障害物を取り除き、
　　車椅子や歩行補助具を使用する人々でもスムーズに移動できるように配慮します。

　・広い通路とドア:
　　車椅子やベビーカーが通れるように、通路やドアの幅を広く設計します。
　　また、手動で開け閉めすることなく自動ドアを設置することが多いです。

　・適切な手すりの設置:
　　階段やトイレなどに手すりを設置し、体の不自由な人々が安全に移動できるようにします。
　　手すりの高さや形状にも配慮が必要です。

　・視覚障害者対応:
　　視覚に障害を持つ人々のために、点字ブロックや音声案内、明確なサインの設置なども行われます。

重要ポイント
　・設計段階での配慮:
　　バリアフリーを実現するためには、初期の設計段階から障害物の除去や設備の配置に配慮することが重要です。
　　事前に充分な検討を行い、誰もが使いやすい空間を作ることが求められます。

　・施工の精度:
　　バリアフリーの設置においては、段差や幅、手すりの位置などが正確でないと、利用者に不便を与えることになります。
　　施工中に正確さを確認することが重要です。

　・法規制の遵守:
　　バリアフリー設計には、建築基準法や障害者差別解消法などの法的な基準を満たすことが求められます。
　　現場監督はこれらの規定を遵守し、適切な施工を行うことが必要です。

現場管理における重要性
　現場監督として、バリアフリー設計がしっかりと反映されているかを確認することは、
　安全性と快適性を保証するために非常に重要です。
　施工中に、設計図通りに適切なスペースの確保や段差除去が行われているか、
　手すりやスロープが適切に設置されているかを徹底的にチェックすることが求められます。
　また、施工後には利用者の視点を考慮し、完成した空間が本当に誰でも使いやすい環境になっているかを確認することが大切です。

関連用語
　・ユニバーサルデザイン
　・障害者差別解消法
　・アクセシビリティ
　・住宅改修
　・バリアフリー施工