雨仕舞いとは、建物の雨水侵入を防ぐための施工技術や対策を指します。
主に、屋根や壁、窓枠などの接合部や隙間を防水処理し、
雨水が内部に入らないようにするための工夫が含まれます。
屋根の傾斜や雨押え、シーリングなど、複数の部材や方法が組み合わされており、
建物全体の防水性を向上させる重要な技術です。

重要ポイント
　・正確な施工位置の確保：
　　雨仕舞いを適切に行うには、
　　各部材が正しい位置に設置されていることが重要です。
　　特に隙間ができやすい接合部や、勾配を考慮した設置が求められます。

　・シーリング材の選定：
　　シーリングは劣化しやすいため、
　　耐久性に優れたものを使用することが推奨されます。

　・気候や地域に応じた施工：
　　雨の多い地域や風が強い地域では、
　　雨仕舞いの対策をより強化する必要があります。

関連用語
　・シーリング：
　　雨仕舞いにおいて、隙間を防水するための充填材。
　　雨押えと併用されることが多い。

　・水切り：
　　雨水を建物の外に排出するための部材で、雨仕舞いの重要な一部。

　・防水テープ：
　　接合部に貼ることで、雨水の侵入を防ぐ補助的な防水資材。

現場管理における重要性
　雨仕舞いは、建物の防水性と耐久性を確保するために欠かせない工程です。
　施工が不十分な場合、建物内部への雨水侵入が起こり、
　カビの発生や腐食といった問題を引き起こす原因となります。
　現場監督は、雨仕舞いの各工程を適切に管理し、
　隙間や防水施工の劣化を定期的に点検・補修することが求められます。