ネットワーク工程表

ネットワーク工程表には作業を矢線で示すアロー型ネットワークと、
その反対に丸印をもって作業を示すサークル型ネットワークの二つにタイプがある。
それぞれ一長一短はあるが、今日の現場ではアロー型が多く執拗されており、
コンピューターの利用が可能であることから、その普及には目覚ましいものがある。
ネットワーク手法は、アメリカで開発された手法で、PERT、CPMを包含する一連のテクニックである。
他にも各種手法があるが、この両手法が建設業のような個別プロジェクトの計画、
管理手法にそのメリットを発揮するため、代表的に扱われている。
ネットワーク工程表の長所・短所を次に示す。
a)長所
①個々の作業関連が図表され、内容が分かりやすい。
②工程表が、羽織念的なものから数字化されコンピューターが利用できる。そのため、計画や管理の信頼度が高い。
③クリティカルパスまたはそれに準ずるものを注意すればmほかの作業に計画落ちのない限り、
工程がスムーズに進むため工程管理が楽である。
④個々の工事の緩急の度合いと相互関係が明瞭であるから、クリティカルな仕事に現場員や作業の重点配置が可能である。
⑤作成者以外の者でも理解しやすいから、施工腫や関連業者との工程会議に非常に便利である。
b)短所
①ほかの工程表と比較して、慣れるまで作成に時間がかかる②作成およびチェックに特別の技能が要求される。
③実際の仕事は、ネットワークのように見切りよく移住しないので進捗管理にあたって特別の工夫がいる。
なお、ネットワークにおける工程計画に当たっては、少なくとも次の3項目を理解しておく。
目的性・・・何を狙いとするか明確にする。「目的意識の明確化」「主要ポイントを考える」
多様性・・・たくさんの手段、方法からの選択である。「発想の転換」「工程組み立て上のポイントを考える」
未来性・・・計画とは、未来に対する予測である。「変更に生ずるのは当然」「工事中に起きる問題点を想定して対策を考えておく」