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ルーフドレイン

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分類名:
追加日: 2025/1/27

ルーフドレインとは、陸屋根の屋上やバルコニーで雨水を集め、竪樋(たてどい)に流すための雨水排水金具のことです。
略してRDと呼ばれることもあります。
鉄製や鋳鉄製、耐蝕性を高めたステンレス製のものが多く使用され、設置箇所や用途に応じて以下のようなタイプがあります。

特徴
 ・用途に応じたタイプ
  屋上用:屋上からの雨水を効率的に排出するために設置。
  
  中継用:バルコニーや中間階の排水を竪樋へ導くために使用。

 ・素材の種類
  鉄製・鋳鉄製:耐久性に優れ、コスト面でも一般的。

  ステンレス製:耐蝕性が高く、長寿命で寒冷地に適している。

 ・増加する利用ケース
  個人住宅でも、屋上庭園や陸屋根のスペースを活用する建築が増え、ルーフドレインの需要が高まっています。

 ・寒冷地での注意点
  寒冷地では、排水管の凍結により融雪水がたまるリスクがあります。
  防水施工や漏水防止加工を慎重に行う必要があります。

重要ポイント
 現場監督としての注意点
 ・設置場所に応じた選定
  屋上用、中継用の適切なルーフドレインを選定し、防水層との接続部分を確実に施工することが重要です。

 ・防水施工の確実性
  ルーフドレイン周囲の防水層を慎重に施工し、漏水リスクを最小限に抑えます。
  特に寒冷地では、凍結によるトラブルを防ぐため、防水材や補強材を適切に選びます。

 ・定期的な点検と維持管理
  雨水排水の効率を保つため、定期的にルーフドレインの点検を行い、異常があれば早めに対応してください。

 ・寒冷地での施工管理
  融雪水の排水をスムーズに行うため、配管の凍結防止ヒーターの設置や断熱材の活用を検討します。

現場管理における重要性
 ・雨水排水の効率化
  雨水が適切に排出されない場合、屋根やバルコニーに水がたまり、防水層の劣化や漏水の原因となります。
  ルーフドレインの適切な設置は建物の寿命を延ばすうえで重要です。

 ・防水性能の確保
  ルーフドレイン周辺の施工不良は漏水事故の原因となります。
  これを防ぐために、防水施工の確実性が求められます。

 ・寒冷地特有のリスク管理
  寒冷地での凍結によるトラブルを防ぐため、施工時の配慮や点検が欠かせません。

関連用語
 ・陸屋根(フラットルーフ)
  屋根が平らな形状の建物。雨水排水のためにルーフドレインが使用されます。

 ・竪樋(たてどい)
  ルーフドレインから集めた雨水を地面や排水路へ導く縦方向の排水管。

 ・防水層
  屋上やバルコニーの雨水浸入を防ぐ層。
  アスファルト防水、シート防水、塗膜防水などがあります。

 ・漏水防止加工
  雨水が侵入しないように施工する加工技術。

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