両たてすべり出し窓

両たてすべり出し窓とは、たてすべり出し窓を2枚合わせた構造の窓です。
たてすべり出し窓は、窓の軸が垂直に通っており、その軸がスライドして回転することで開閉します。
この開閉方式により、全開にすると窓が90度に開き、開口面積を最大限に活用することができます。
特徴
・開口面積の最大化
両たてすべり出し窓は、2枚の窓がそれぞれ独立して開閉可能で、両側を全開にすると、大きな開口部を得ることができます。
これにより、通風や換気の効率が良く、特に風通しが重要な場所に有利です。
・気密性の向上
たてすべり出し窓は、開口部が完全に密閉されるため、気密性が非常に高いという特徴があります。
これにより、エネルギー効率が向上し、冷暖房の効果が持続します。
・掃除の容易さ
このタイプの窓は、全開にすると窓が90度になり、外側の掃除が比較的容易です。
特に高層ビルや2階以上の窓の掃除時に便利です。
・網戸の設置
たてすべり出し窓は、外側に開くため、通常の外付け網戸を設置することができません。
そのため、網戸は内側に取り付ける必要があります。
内側に取り付ける網戸には、上げ下げ式、ロール式、うち開き式など、さまざまなタイプがあります。
重要ポイント
・開閉方式の特性
たてすべり出し窓は縦方向に開閉するため、他の窓と比べて開口部が広くなり、効率的な通風を実現できます。
ただし、開閉時には窓が外側に大きく開くため、外部の障害物に注意する必要があります。
特に、ベランダや歩道に面している場所では、安全性を考慮して設置場所を選ぶことが大切です。
・内側の網戸設置の注意点
内側に設置する網戸は、開閉式やロール式など複数のタイプがありますが、
スペースの確保や使用の簡便さを考慮して選ぶことが重要です。
設置する場所や開閉のしやすさもチェックする必要があります。
現場監督としての管理ポイント
両たてすべり出し窓は、大きな開口部を活かして通風性を確保するため、
特に換気が重要な場所に適していますが、設置時には窓の開閉がスムーズに行えるか、
気密性が確保されているかを確認することが重要です。
特に、大きな窓になるため、重量や耐久性にも配慮する必要があります。
現場管理における重要性
両たてすべり出し窓は、特に通風や換気が重視される現場や高層階の窓に適しています。
現場監督としては、開閉がスムーズで安全に機能するように、設置時の調整や管理が非常に重要です。
また、窓枠やレールの設置が不適切だと、開閉が不安定になる恐れがあるため、
施工の際は細心の注意を払うことが求められます。
関連用語
・たてすべり出し窓
たてすべり出し窓は、窓の軸が垂直にスライドし、回転するタイプの窓です。
片側だけを開けることができるため、片側開きの窓の一種として分類されます。
・気密性
窓の開口部分がしっかりと密閉されることで、外部の空気が入らず、室内の空気を保持する性能です。
エネルギー効率を上げ、冷暖房の効率が向上します。
・網戸
網戸は、窓を開けて通気しながらも、虫などが入らないようにするための装置です。
たてすべり出し窓の場合、内側に設置するタイプが主流です。