一覧に戻る

高架水槽

重要度:未設定です
分類名:
追加日: 2024/12/3

高架水槽とは、建物内で使用する水を貯めるために、
建物の高い位置(主に屋上)に設置される貯水槽のことです。
重力を利用して水を供給する仕組みで、配管設備や給水設備の一部として使用されます。

特徴
 ・重力を利用した給水
  高架水槽に貯めた水を、重力の力で下階に供給するため、
  電力に頼らない給水が可能です。

 ・停電時の水供給の確保
  ポンプの稼働が不要なため、停電時でも一定量の水を供給できます。

 ・マンションや大型施設での採用
  高層マンションや大型商業施設など、広範囲に水を供給する場合に適しています。

 ・維持管理が必要
  水槽内の清掃や点検を定期的に行い、衛生状態を保つ必要があります。

重要ポイント
 ・設置位置と容量
  高架水槽の設置位置や容量は、建物の構造や使用水量に応じて設計されます。
  特に耐震性や耐久性を考慮した設計が求められます。

 ・水質管理
  高架水槽は直接飲用水として使用されることが多いため、
  衛生管理が重要です。水質検査を定期的に行い、
  必要に応じて清掃を行います。

 ・給水ポンプとの連携
  高架水槽はポンプで水を汲み上げて貯水するため、
  ポンプの性能やメンテナンスも重要です。

 ・法令遵守
  高架水槽は建築基準法や水道法などの関連法令に基づいて
  設置・維持される必要があります。

現場管理における重要性
 高架水槽は、建物全体の給水システムの核となる設備の一つです。
 現場監督は、設計段階での容量計算や施工時の品質管理、
 完成後の保守点検の計画を把握しておく必要があります。
 また、住民や利用者への説明も求められるため、
 使用方法や清掃の重要性を理解しておくことが大切です。

関連用語
 ・直結増圧給水方式:高架水槽を用いず、ポンプで直接水を供給する方式。

 ・受水槽:ポンプで水を高架水槽に汲み上げる前に一時的に貯める水槽。

 ・給水ポンプ:水を受水槽から高架水槽に送るためのポンプ。

 ・水質検査:貯水槽内の水質を確認するための検査。

 ・耐震設計:高架水槽の安全性を確保するための設計。

コメントを残す