原寸図

原寸図とは、建物や設備の設計図面を実際のサイズに合わせて描いた
図面のことです。通常の設計図面は縮尺を使って描かれますが、
原寸図は縮尺を使わず、実際の寸法で描かれるため、
現場での確認や作業がしやすく、精度の高い作業を支援します。
特徴
・実際のサイズ:
原寸図は、設計図と違い、実際の寸法で描かれるため、
寸法の確認が直感的にできます。特に、部材の取り付けや加工において、
寸法を正確に確認するために使用されます。
・設計図との違い:
通常の設計図は縮尺が使用されますが、原寸図は縮尺を使用せず、
実物と同じサイズで描かれます。
これにより、部品の精密な加工や、取り付け作業をスムーズに行えます。
・現場での利用:
原寸図は、現場での作業において正確な寸法を確認しながら作業を行うため、
特に複雑な構造物や設備に対して重要です。
例えば、配管やダクトの取り付け、部材の加工などで活用されます。
重要ポイント
・寸法の精度:
原寸図は、精度が非常に重要です。現場での作業において、
寸法の誤差が生じると、部材の取り付けがうまくいかなかったり、
加工に無駄が生じることになります。
・材料の確認:
原寸図は、材料の配置や取り付け位置を確認するためにも利用されます。
現場監督は、これをもとに必要な材料を手配し、作業を進めることが求められます。
・変更時の対応:
施工中に設計変更が生じた場合、変更内容に基づいた
新たな原寸図が作成されることがあります。
変更点が図面に正確に反映されていることを確認することが重要です。
現場管理における重要性
原寸図は、現場での作業の精度を保つために必要不可欠です。
現場監督は、設計図や施工図と照らし合わせて原寸図を確認し、
実際の作業を進める際に精度を保つように努めなければなりません。
また、現場での作業員が原寸図に基づいて正確に作業を行えるように、
原寸図の理解と共有が重要です。設計図や仕様書に基づいて、
正確な施工が行われるようサポートする役割を担います。