かね折り金物（かねおりかなもの）とは、建物の角部や接合部などで、
木材や鉄骨などの部材をしっかりと接続するために使用される金属部品です。
この金物は、部材同士を強固に結びつける役割を果たします。
かね折り金物は、特に角度がついた部分（例えば、柱と梁の交差部分）や
直角を形成する箇所で多く用いられます。
金属の強度を活かし、接合部にかかる力を分散させることで、
建物全体の耐久性を高めることができます。

特徴
　・角部や接合部に特化した金物で、強固な接続を実現します。　
　
　・強度が高く、構造物の耐震性や耐荷重性を向上させる効果があります。
　
　・金属製であるため、耐久性や耐火性に優れています。

重要なポイント
　かね折り金物の選定は非常に重要です。使用する部材やその配置に応じて、
　適切な金物を選ぶことが必要です。
　施工時の精度が求められます。金物を正確に取り付けることで、強度が確保され、
　構造物の安全性が保たれます。
　金物の取り付け位置や向きが正確でない場合、力の分散が不均衡になり、
　構造的に問題を引き起こす可能性があるため、
　取り付け前に必ず確認を行うことが重要です。

現場監督としての重要性
　現場監督は、かね折り金物が設計通りに使用されているかを確認する必要があります。
　特に角部の接合部は、構造的に重要な部分であり、強度が求められます。
　そのため、金物が正しい種類で適切に取り付けられているか、
　施工時に現場での確認作業を徹底することが重要です。
　また、金物の取り付けが不十分だと、将来的に建物の揺れや荷重に耐えきれず、
　破損の原因となる可能性があるため、事前の点検が欠かせません。

関連用語
　・接合部：異なる部材を接続する部分。かね折り金物がよく使用されます。

　・耐震性：地震などの外的な力に対する建物の耐久性。

　・耐荷重性：建物や構造物が荷重に耐える能力。