鮟鱇

「鮟鱇」とは、雨どいに使用される部材のひとつで、
主に竪樋(たてとい)と軒樋(のきどい)を繋ぐ役割を持っています。
この部材は、建物の屋根から集めた雨水をスムーズに排水するために
非常に重要な役割を果たしていました。鮟鱇の形状や構造が、
魚のアンコウに似ていることからその名前が付けられました。
重要ポイント
・接続部材としての役割:
鮟鱇は、竪樋と軒樋を繋ぐ接続部材として使用されます。
これにより、雨水が効果的に集められ、排水される仕組みが作られます。
・伝統的な役割:
かつては、板金職人が腕を発揮する部分として、
鮟鱇が装飾されることもありました。
しかし、技術の進歩により、現在では鮟鱇はほとんど使用されていません。
・現代の代替品:
現代では、軒樋と竪樋を直結する技術が一般的になり、
鮟鱇の使用は減少しています。
そのため、集水器や集水桝という用語の方が広く使われています。
関連用語
・竪樋(たてとい):
建物の外壁に取り付けられた、雨水を地面に流すための縦型の樋です。
鮟鱇はこれと軒樋を繋ぐための部材として使われます。
・軒樋(のきどい):
屋根の軒部分に設置され、屋根から落ちた雨水を集める樋です。
鮟鱇はこれと竪樋を繋げる役割を果たしていました。
・集水器・集水桝:
鮟鱇の代替品として使われる、雨水を集めるための装置や桝です。
現場管理における重要性
鮟鱇は、過去には雨どいの接続部材として非常に重要な役割を果たしていました。
現代の建築では、技術の向上により鮟鱇は使われなくなったものの、
適切な排水管理は依然として現場監督にとって重要な業務です。
現場監督は、屋根や外壁の雨水排水システムの設計と施工が
適切に行われていることを確認し、
問題が発生しないように管理しなければなりません。
特に、集水器や集水桝の設置が適切に行われているかを確認することが求められます。