アトリウムは、建物内部に設けられた吹き抜けの大空間のことです。
主に商業施設やオフィスビル、マンションのエントランスホールなどに用いられ、
開放感や自然光を取り入れるために設計されます。
ガラス屋根や壁を採用することで、室内でも自然の光や外の景色を楽しむことができ、
デザイン性や快適性の向上に寄与します。

特徴
　・開放感：
　　天井が高く設計されているため、広々とした空間を演出します。
　
　・採光性の向上：
　　ガラスなどの透明素材が多く用いられ、日中の自然光を多く取り入れられます。
　
　・通気性：
　　吹き抜け構造により空気の流れが良く、快適な空間を提供します。
　
　・デザイン性：
　　建物の中心的なデザインポイントとなり、施設全体の印象を向上させます。

重要ポイント
　・安全管理：
　　アトリウムは大空間ゆえに避難動線の確保や防火対策が特に重要です。
　　防災計画や防煙垂壁の設置など、安全基準を満たす施工が求められます。

　・ガラスの選定と施工：
　　採光を目的としたガラス屋根や壁は、強度や耐久性を考慮した素材の選定が必要です。
　　また、適切な施工方法で安全性と耐久性を確保することが求められます。

　・構造計画：
　　大空間のため、柱や梁の配置に工夫が必要で、
　　強度を保ちながら開放感を維持する設計が重要です。

現場管理における重要性
　現場監督にとって、アトリウムの施工はデザインと機能性の
　バランスを考えた管理が求められる重要なポイントです。
　特に安全管理が不可欠で、防火対策やガラスの強度確認は施工段階で
　厳重に管理する必要があります。また、採光性や開放感を損なわない設計に加えて、
　建物全体との調和を考慮することが大切です。
　アトリウムは建物全体の印象に大きく影響を与えるため、
　現場監督には細部までの配慮が求められます。

関連用語
　・吹き抜け：上下階を貫通する開放的な構造。

　・ガラス天井：採光を目的とした透明ガラスで構成された屋根。

　・防火対策：火災発生時の安全を確保するための設備や設計。

　・避難動線：緊急時に安全に避難できる経路の設計。