一覧に戻る

給水ポンプ

重要度:未設定です
分類名:
追加日: 2023/5/25

給水ポンプとは、受水槽に貯水された水を給水するためのポンプです。
マンションなどの集合住宅や商業ビル、また、向上などの工業用水などにも使用されます。
さまざまな部品で構成されていて、複雑な構造になっていることが多いです。

給水ポンプの仕組み
 給水ポンプは快適かつ、効率的に使用するために、さまざまな仕組みが取り入れられています。
 給水ポンプの仕組みを簡単に説明すると、以下のようになります。
 
 給水管は圧がかかった状態で待機
 建物で水が使用されると、給水管から水が供給されて、減圧します
 圧力低下をセンサーが検知して、貯水槽の弁を開きポンプを起動
 給水管に水が供給されます
 建物内で水の使用量が低下すると、再びセンサーが作動してポンプが停止、貯水槽の弁も閉められます
 このような仕組みを維持するためには「ユニット」と言われる装置が付属していて、制御装置が取り付けられています。
 そのなかには精密機械も含まれているため、数年ごとの部品交換やオーバーホールが必要となります。

給水ポンプの種類
 給水ポンプは、用途などによって実にさまざまな種類があります。
 主に飲料水で使用される種類としては、「給水ユニット」、「増圧ポンプ」、「揚水ポンプ」があります。
 それぞれの役割としては、以下のとおりです。

 給水ユニット:貯水槽の水を各蛇口に送る役割です。
        ポンプ1台で運転する「単独運転」、2台で運転して、自動的に交互に運転が切り替わる「自動交互」、
        水量が多い場合に2台同時運転をする「並列運転」があります。
 
 増圧ポンプ:給水管に増圧ポンプを連結し配水管の水圧に影響を与えること無く
       水圧の不足分を加圧して高い位置(高層階)に直結給水できるポンプです。

 揚水ポンプ:貯水槽に貯水した水を、揚水ポンプで高置水槽へ汲み上げる為のポンプです。
       揚水ポンプには陸上型と水中型があり、設置状況や使用用途によりさまざまな種類があります。

給水ポンプの給水方式
 増圧直結加圧給水方式
  給水ポンプの給水方式はいくつかありますが、この増圧直結加圧給水方式では排水管内の圧力を利用しながら、
  増圧ポンプによって圧力を高めて給水する方式です。

  貯水槽は使用せずに給水することが大きな特徴です。
  メリットとしては、貯水槽を利用しないので清潔な水が供給できて、貯水槽スペースの確保も不要になります。
  また、万が一ポンプが故障をしても、水圧は減少するものの高層階でも水道の圧力での給水は継続できます。

 増圧直結高架水槽方式
  この方式では、増圧ポンプが受水槽と揚水管の代わりをし、高置水槽へ揚水、重力により給水する方式です。
  メリットとしては、ポンプが故障をしても高架水槽に貯水された水を使用することが出来ることです。
  また、ポンプのランニングコストが低減できます。
  一方で、デメリットとしては、定期的な清掃消毒作業や水質検査、維持管理、管理記録等が必要です。

 加圧切り替え方式
  高架水槽を利用していた建物が、劣化などにより、休止方式の切り替えをおこなうときによく採用されます。
  揚水ポンプを給水加圧ポンプに変更することで、高架水槽が不要になります。
  メリットとしては、高架水槽の撤去により、維持費の軽減や建物の美観の回復などが図れます。
  一方のデメリットとしては、揚水方式と比較してランニングコストが高くなってしまいます。

コメントを残す